第1回会議議事録

平成14年2月27日に行われた会議の内容です

日時:平成14年2月27日(水) 午後7時より
場所:米子国際ホテル3階 蘭の間
司会者:ジャーナリスト ばばこういち


●「中海物語」の概要説明

上田
「中海物語」は中海の浄化について考える番組である。去年は番組制作という目的があったけれど、今年はまちづくりを目的として、市民の皆さんに中心となって活動してもらいたい。
 
●会議概要

ばば
例えば、自分の住んでいる鎌倉という街は、市民16万人だけの財産だけではなく、日本全国の共有財産である。地元の人には、国の財産として地元を守る責任がある。中海を30年代に戻したいということだけで良いのだろうか?メディア、市民、行政が一緒に活動できれば、歴史的な快挙になるだろう。そのために目標と期間を設定しなければいけないと思う。
目標は「中海をきれいにする」だが、具体的にはどの様な中海にしたいのか?

岩田
1955年からの5年間で、生活排水、化学肥料、農薬、洗剤などにより、中海は今のような姿になった。1960年から内部汚濁が進んでいる。今以上に内部汚濁が進まない状態にしたい。

ばば
昭和30年以前の姿に戻すことを目標とすると、どれくらいの時間をかけて活動するか?この活動の期間を決めたい。

富田
30年かけて汚れたものは、60年かけないと元に戻らないのではないか?

ばば
それは時間をかけすぎではないだろうか?10年くらいで考えられないか。

杉原
これらの団体がどこで共通項を見出すか?半年、1年で何ができるだろうか?中海の日、中海ウィークなどを作り、それぞれの団体で活動するのはどうだろう。

ばば
個別だと目標に実感が持てなくなるのでは?目標期間の「10年」を共通項にして、5年、1年では具体的に何ができるか、何ができたかを考えていくのがいいのでは。

田中(千)
期限を決めて活動するというのは今まで考えたことがなかった。やり方次第では10年でできるかもしれない。期限を決めることに賛成。市民だけの活動では難しいのではないか?国を挙げてのプロジェクトでないと難しいのではないだろうか。

八幡
期限は「遅くとも10年」だと思う。そして堤防開削のためには国を動かすことが必要。

岩田
環境回復のためには50年はかかると思うが、取り組みは3年、5年のうちには始めないといけない。中浦水門の深さが以前は2mあった。現在は10m。遠浅にしないといけない。

ばば
10年をめどに活動するということは、逆算するとすぐに活動を始めないといけない。10年という目標期間を持ったことで、中期、短期の目標を持ち、分科会に分けて活動するのがいいのでは?そのような組織づくりについての意見を。

井上
中海についてといっても、場所によっては実感が沸かないこともある。中海に流れ込む川の上・中流域、中海周辺の人たちのそれぞれの活動の連携が必要なのでは?広域での協力、勉強会、メディアを使った啓蒙も必要ではないだろうか。

船越
「行政がやるものだ」という市民の意識を、行政の働きかけで市民が動くものにしなければいけない。市民を信じて活動したい。

ばば
生活が豊かになる中での負の部分を見ないといけない。市民自身がルールを作る、というやり方もあるのではないか。

八幡
現在の一般市民は中海がどういう状態なのか知らない。中海の現状を知ってもらい、自分できることは何かを考えてもらいたい。

ばば
組織を作って全員が責任を持つことが大切。個々には多少の差があっても、共通の目標が同じであれば行政を動かせる。そういう組織を作るにはどうしたらいいのか?

富田
米子市の人を分散させるというのは?市民に何かをしてもらおうというのは難しいのでは?

岩田
今までも淡水化反対の運動も行われており、市民に関心がないわけではない。どのように問題を提示するのか、やり方の問題ではないだろうか。

野嶋
イベントを行うことで問題を提示が出来るのではないか。今まではイベントを組んでも知られていない、見られていないのが現状。広がりがないため、今までどおりの活動ができなくなる。情報を共有し、共同参画できる場を作ってほしい。

向井
それぞれのセクションで最大限の力を発揮するのがいいのではないか?まずは中海を知ることが大切。中海に向かってみんなで手をつなぐだけでもいいのでは?中海を知る、親しむ、楽しむ場をつくりたい。その後ごみを拾って帰れば清掃活動にもなる。

渡部
ハード面、まちづくり、中海への理解・目を向けさせるなどの分科会的なものを作って、具体的な活動ができる組織づくりを。

ばば
みんなが気持ち良く参加できる場を。中海テレビは、人間の輪を作る・話題作りをする責任を果たすべきである。たたき台、何かメインとなるイベントを決めて、皆の意見を取り入れて進めていくのがいいのではないか。

高橋
去年一年間「中海物語」を放送したことで反響が広がり、会社をあげて進めていかないといけないことだと思っているが、中海テレビとしては、個人の活動を結び付けて、広報の場を提供したいと思っている。

ばば
分科会も含めてキャンペーン的に報道したらいいのでは。その中で次第に参加者が増え、ルールを決めたり募金活動をしたり、何かの形で行動にうつせる。誰もが参加できるようにオープンに。情報公開をする。目標は「昭和30年以前の、魚が増え、泳げる、美しい中海に戻すこと」期間は「10年間」としよう。

上田(敏)
湊山公園に噴水を作りたい。水の流れがないため、底の水に酸素がない。噴水で下の水を上げることで流れが起こり、水の循環を起こしたいという浄化の面がひとつ。市民や観光客にとっての名所にしたいという点がひとつ。「鳥取県といえば砂丘」といわれても、鳥取県西部の人たちにとってはあまりピンとこない。「鳥取県といえば中海」と言われるようになりたい。生活の中でもっと中海に近づくことはできないだろうか。そのためにはもっときれいにしたい。

ばば
まずは最初の年として、こういう運動が起こったことを全国に知ってもらうことが重要では。インターネットで検索すると中海に関する情報を発信している人は多い。島根県側でも多いので、そういう人たちと協力して活動することが大切。

田中(千)
不安な点がひとつ。分科会だけでは漠然としているような気がする。国を動かすためにはどうしたらいいのだろうか?

ばば
国に何をしてもらうかではなく、国は後からついてくるものである。

新田
市民が集まっても出来ないこともあると思う。どのように次の世代を作りながら活動するかが大切なのでは。「どう理解してもらうか」のために活動したい。活動のたたき台を作るのは誰なのか。どう皆が合意できるものを作るのか。

上村
中海をいかに市民に知ってもらうか、そこから運動が始まると思う。

岩田
1955年以前の中海のイメージを持ってもらわないといけない。最終目標を見せて、今出来る活動をする。

ばば
アンケートでも出ていた意見を長期の目標・中期・短期と振り分けて、それぞれの団体の活動を反映させたものを次の会議までに提示できないだろうか。

杉原
今できることをやっていく中で、問題点が見えてくるというやり方はどうだろう?

ばば
まず目標達成のための問題点を提示したい。

安田
たたき台を作るのを中海テレビがやるのは疑問である。本来なら自発的にこのような集まりがないといけない。高い目標を持った人たちが集まり、その中で個々の活動をするのがいいのでは。また、米子だけで作りすぎてしまうと、他地域の人が入りにくいのでは。

早原
初年度はまず、納得のいくようにじっくり話し合うべきではないか?中海テレビ任せではなく、市民と一緒になって事務局を整えていくべき。この会議の中だけでいろいろ決めてしまうのは危険すぎるのでは。初年度のあり方をじっくり検討したい。

ばば
最初は徹底的に話し合うべき。ただ、誰がリーダーシップを取るかは必要。その中で相互批判が出来る空気を大切に。

八幡
今の中海の汚れをリアルタイムで見せられないだろうか。同時に30年前の中海の写真展を開いて、その比較をしてもらうのは?国民文化祭ではできないだろうか。若者・子供たちを巻き込みたい。

田中(千)
皆がどのような活動をしているのかが知りたい。中海博覧会のようなものはできないだろうか。

ばば
個人的なアイデアは皆たくさん持っている。それを整理した「長期的な目標」が大切だと思う。「中海を知ってもらう年にしよう」というのも、初年度の一つの形ではないだろうか。

三浦
情報公開のためにも、アンケート、この会議の議事録をインターネットで公開したい。今日の出席者の名簿を作って参加者に送付したい。

安田
「中海プロジェクト」という名前はどうだろう?広報という面でも、もっと分かりやすい名前はないだろうか。名前から含めて話し合いたい。

高橋
中海テレビとしては人のネットワークを作ることがしたい。協議会的なものになるのではないだろうか。

ばば
中海テレビをもっと利用して活動するくらいにならないといけない。今日の会議が、皆の考えを整理して、次に繋げるための会議になればいいと思う。


−第1回会議出席者(五十音順)−
生松英行(米子中央ロータリークラブ)
井上博吉(日野川を考える会)
岩田武彦(美しい中海を守る住民会議)
上村文乃(米子市生活学校連絡協議会)
隠岐村悟(米子南ロータリークラブ)
門脇敏夫(米子城山ライオンズクラブ)
桐原佳介(財団法人 中海水鳥国際交流基金財団)
杉原幹雄(中海ふるさと物産振興会・米子ええもん塾)
住田済三郎(米子市東倉吉町商店街振興組合)
田中千香子(わらい通り協議会)
田中康晴(田中税理士事務所)
富田久仁夫
内藤武夫(社団法人 日本ジュニアヨットクラブ連盟)
新田ひとみ(県民生活共同組合)
野嶋功(鳥取県トライアスロン協会)
早原彰子(米子市社会教育委員)
藤江敏子(コムコムカンファレンス)
細野聰(企業懇話会)
船越安之(米子市市民環境部)
三代祐司(本庄地区中海の自然を守る会)
向井哲朗(彦名地区環境をよくする会)
安田寿朗(コムコムカンファレンス・安田法律事務所)
八幡美博(コムコムカンファレンス)

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