10月12日(水)養殖場に自動給餌システム

境港沖の銀鮭の養殖場で、海上に作った設備から自動で魚にエサを与える世界初のシステムが、今年の12月から試験運用されます。このシステムを使えば、沖合で大規模な魚の養殖ができるようになるということです。

再生

養殖する魚に海上に作った設備から、自動でエサを与えるシステムを開発したのは、東京に本社を置く 新日鉄住金エンジニアリングです。境港の沖合3kmにあるこちらの養殖場は、弓ヶ浜水産の銀鮭の養殖場で、 今年の12月からこのシステムの 試験運用行われます。この日は、初めてその海上設備が報道陣に向けてお披露目されました。海上に作られたこの設備には、エサを貯蔵するタンクが2つ設けられ、一つのタンクにおよそ15t、あわせて30tのエサをストックしておく ことができます。エサは海底に敷かれた配管を通り、それぞれのいけすに 供給されるということです。エサの供給はタブレット端末を利用することで、陸上から適時行うことができます。弓ヶ浜水産ではこれまで養殖を本格的に行う出荷前の時期には、毎日船員10名程度でいけすの魚にエサやりを行っていました。このシステムを導入することで、 4日に一度タンクにエサを 補給するだけですみ、労力の削減や、海が荒れて船が出せず、エサやりができないということも解消されます。 新日鉄住金エンジニアリングでは今回境港で実証試験を行うこの 自動給餌システムと、自社で開発している波や潮の流れにも強い大型のいけすを活用することで、これまで沿岸域で行われていた 魚の養殖を、沖合でより大規模に 行うことができ、養殖魚の生産増加に繋げたいとしています。沿岸に養殖に適した土地が少ない鳥取県でも、この大規模沖合養殖システムが実現すれば、沖合での養殖が可能になり、養殖業のすそ野が広がる可能性があります。 新日鉄住金エンジニアリングや弓ヶ浜水産では、12月からは実際に銀鮭をいけすにいれ、エサの供給機器の耐久性を検証したり、使い勝手を 確認していくことにしています。弓ヶ浜水産では今回の試験結果によっては、現在設置されている海上設備のタンクの増設も検討するということです。


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